こんばんは。アオギリです。
皆さんの仕事は、機械にとって替わられるかもしれないお仕事ですか?アオギリはちょっとだけ考えてます。
最近の医療事務はコロナ対応に請求に、色々と大変な思いをしております。
他の仕事もそうかとは思いますが、特に現在のコロナ禍、その最前線の病院で働く職員は日々の仕事に精一杯取り組んでます。
えぇ取り組んでますとも。けして「帰って早く筋トレしてぇ~」だなんて思ってないのですよ。多分。
ですが医療事務といえば、AIの台頭で数年後にはなくなっている、なんて話も耳にしますよね。
これって本当なんでしょうか?現場で働く我々としても、もちろん気になるところではあります。
ただ実際に入職してみて、「あぁ、確かにそうかもなぁ」と思う部分や、「いやこれはどう考えても違うだろ」という部分両方あったので、今後医療事務を志す人のためにも、自分のためにも整理していきたいと思います。
この記事は、
医療事務になりたいけど医療事務の将来が不安…
医療事務で働いてるけど、自分が働いているうちにAIに変わられちゃったりするのかな?
そんな不安のシャークネードに襲われている方々のための記事になってます。
今日のアイキャッチ画像は「世界の崩壊を見届ける看護師」です。医療事務の世界がこうならないよう頑張りましょう。
今日のもくじ
医療事務の仕事はなくなる?結論、なくならない。人と人とが関わらないといけない渉外的な分野は、どうしたって人が必要です。
いきなり結論ですが、なくなるとは到底思えません。
それは医療事務の仕事が全てなくならない!ということではなく、人間の介在を必要とする仕事はなくならない、ということです。
医療事務の仕事は窓口業務に限りません。
保険会社や労基署への請求対応や、診断書などの文書対応、患者さんへの問い合わせ対応なんかはAIには出来ないことです。
今医療事務以外で働いている皆さんも同じことを思っているのではないでしょうか?
そもそも医療事務の仕事がAIによってなくなるというのは、とある調査が元になっています。
2015年に野村総研が発表した、こちらの調査結果ですね。
参考 日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に野村総合研究所こちらの“人工知能やロボット等による代替可能性が高い 100 種の職業”にバッチリ名前が載っているわけですね。
思いのほかしっかり載ってました。4番目て。まぁ50音順だからだけど。
オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン教授達との共同研究のようで、わりとニュースにはなってましたよね。
オズボーンですよオズボーン。若くして准教授になった、機械学習の研究者です。あんまりわかんないですけど。
AIの対応については総務省もこんな特集書いてますね。
参考 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長総務省今後労働力の減少が見込まれる我が国において、自動化による業務の代替は減少する労働力人口を補完するための手段のひとつとして期待することができる。
総務省
とのことです。そうだよ(便乗)
たしかに人が減っていく少子高齢化時代の現在、簡単な仕事であれば機械化、AIに任せた方が効率はいいでしょう。
しかしながら上で挙げたような、人と人とのやり取りが求められる仕事がある以上、医療事務の仕事が全てなくなるというわけではなさそうです。
ただしAIによって、医療事務がやっていた窓口業務は減っていきます。それは間違いないです。ありがてぇ…
現在医療事務の仕事は以前書いた通り、受付や保険証確認、会計等の仕事がメインとなっています。
例えば保険証を毎月確認するために専用のカウンターを設けていますが、そんな仕事は保険証リーダーが普及すればなくなりますし、処方箋を渡したりするカウンターも、会計機から処方箋が出てくれば済む話です。
医療事務のメイン業務であるレセプト点検も、人間がAIよりも正確に出来るとは思えないですし、どんどんAI化が進んでいけばそのあたりの業務はわりと削減されていくでしょうね。
窓口業務は流石に全てAIに任せた場合は問題が生じると思いますが、パートさんにでもお任せすれば済む話です。
あれ?医療事務の仕事めっちゃ減ってない?
そう。こういったルーチン業務は減っていくのは確実です。
アオギリのところはルーチン業務のせいで毎日残業がほぼ確定してしまう現状なので、正直早く減ってほしいと思っていますが…
AI化が進むにつれて減っていくのは、まずは単純な、誰にでも出来そうな仕事です。
つまりそんな仕事をしているだけでは仕事がなくなりますよと、そういった流れだと思います。
トイレはどこにありますか?
1Fから4Fまであります。
こんなアホみたいな返しをする医療事務はいないとは思いますが。
極論、こんな単調な患者対応ではだめだということです。
トイレはどこにありますか?
トイレでしたら、近いところでは1Fの内科窓口の目の前にありますよ。ここからでしたらこちらの通路を使った方が近いですね。よろしければ案内しましょうか。今日はおひとりで来られたんですか?暑い中大変だったでしょう…
まぁこんなホスピタリティの鑑みたいな対応はしなくていいと思いますが…
丁寧な対応、人と人と上手くコミュニケーションをとることが、今後の医療事務には求められます。
AIvs.医療事務。勝つのはどっちだ?AIに求められること、人間に求めることをまとめてみました。
色々お話ししてきましたが、AIと人間が共存するため、仕事を上手く分担することが必要になります。
AIが今後参入してきそうなことは具体的には何でしょう。
- レセプト点検
- 受付窓口
- 会計業務
「人の介在の必要性」の観点からいえば、このあたりでしょうか。
単純作業、案内も何も要らないような業務はAIに任せるべきですね。
窓口は今後全てPepperくんに変わっていくのかもしれません。めちゃくちゃディストピアっぽくて笑っちゃいますけど。
ルールが完全に決められているなら、会計やレセプトの点検もある程度はAIに任せることになるでしょう。
プログラムさえ組めばヒューマンエラーが起こらないわけですから。
しかし医療事務も負けていられません。
どんな作業はAIに奪われずにすむのか。
- レセプトの詳記コメント点検
- 問い合わせ対応
- 院外との渉外
この記事でも書いてますが、レセプトは基本病名点検。
しかし場合によっては検査の実施理由なんかを詳細に記載する必要が出てきます。
患者さんによって文章は当然変わってきますので、ここは人間が見る必要がありそうです。
あとは人とのやり取りについてはAIが対応出来ないことも多いです。
ただPCをカタカタするだけの仕事は今後廃れます。
事務の人間であっても、色んな人と関わっていく仕事はなくなりそうにありませんね。
君たちはどう生きるか?医療事務として生き残るために。ルーチン業務をこなすだけでなく、病院にとって価値のある人になっていきたいですね。
たしかに、医療事務の仕事が減るというのはたしかだと思います。
しかし先ほどの野村総研の資料の下には、人工知能やロボット等による代替可能性が低い 100 種の職業も列挙されてます。
そこには医師や演出家、漫画家なんかの職業が目につきますね。
代替可能性が高い職業と低い職業を見ていくと、2つの相違点は「人の介在の必要性」であることが分かります。
もちろん一見しただけなので、実際働いている人からすればたまったものではないかもしれませんが。
ですが実際には、AIにまかせた方がどう考えても効率的で速い仕事もあったりするんじゃないでしょうか。
医療事務側の視点としても、AIに変わられるという点においては頷ける点とそうでない点があります。
代替可能性が高い職業には、~事務員が多く挙げられています。
たしかに、ただ言われたことをやる、目の前の客を対応する、そんな仕事だけならばAIに任せればいい話ですよね。
AIに仕事が奪われないようにするには、自分にしか、人間にしか出来ない仕事をすることが大切です。
ホスピタリティとはよく言ったもので、病院にいなくてはならないような人材に、ホスピタリティを持った人材になることが、医療事務として、社会人として生き残る策です。
自分の仕事が気付けばAIにとって代わられていた。そんなパラサイト 半地下の家族みたいなことになる前に、自分の仕事を見つめなおしていきましょう。